PASSION LIVES HERE!
テーマのとおり、「情熱はここにある」を開会式のイベントをはじめとして様々な競技シーンで実感したトリノオリンピックでした。
睡眠時間を忘れさせる熱戦、メダルが狙える選手だから応援をするのではない、本来スポーツが持つ「競う」という意味の素晴らしさを存分に見せてくれたのは日本女子カーリングチーム。
多くの皆さんが小野寺歩選手の目標を見つめる強い眼光、張りつめた集中力、的確な判断力、窮地を乗り越えていく強い精神力、カーリングを氷上に滑らせる一瞬のコントロールパワーの精緻さを画面から充分に感じられたことだと思います。
「自らのミス」は「自らを敗者」へと誘う。自分に勝たなければ、相手には勝てない。小野寺選手の氷上の姿は、古来より勝負の極意と言われる「己(おのれ)に勝つ」、その大切さを非常に鮮やかに示してくれました。
8年の歳月を経て、荒川静香選手がオリンピックのスケートリンクに戻ってきました。長野では天才少女と評された16歳の少女、そしてトリノでは24歳の美しい女性スケーターとして勝利の女神からその完璧な演技に栄誉を授けられました。荒川選手の持てる力を充分に発揮したスケーティングに対し、コーエンの転倒、スルツカヤのまさかの転倒。誰も彼女たちを転ばそうなどとはしていません。競う相手のせいではなく、自らの失敗がゴールドメダルの獲得への高い障壁となって立ちはだかってしまったのです。
荒川選手もまた「自らと競った結果、自らに勝った」のだと思います。
水泳も同様です。水泳の大先輩にベルリン大会(1936)200m平泳ぎゴールドメダルの前畑秀子さんがいらっしゃいます。レース直前、スタート台に立つと極度の緊張で周囲の選手が皆自分より速いのではと心が乱れたそうです。
ところが一転、スタートの号砲が鳴ると「飛び込めば、我ただ一人」の境地で泳いだそうです。
スポーツ以外、広く社会、会社、学校などにおいても、様々に「競う」相手がいるのは当然なことです。
忘れてならないのは、まず「自分を鍛え、自分と競う、そして自分に勝つ」ということです。日々の水泳は「自ら競うこころ」づくりのお手伝いが出来ると信じています。
「さぁ、泳ぎましょう!」
ミミスイミングクラブ代表 木原光知子
(注:本文はミミスイミングクラブの会員向けメッセージになります)