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2006年06月01日
協働/世界女性スポーツ会議・熊本に参加して
■ミミメッセージ

未知なる世界、領域にザブンッ!とアタマから飛び込んでみる。
今回の熊本での私がまさしくそのような状態でした。世界78ヶ国およそ700名の参加者たちの熱気の渦へ。そして「行って、触れて、見て、聞いて、話して」みることの尊さにあらためて気づかされました。
タイトルに「スポーツ」という名称がついていることにより、知らない人、以前は私もそうでしたが、「どうしたら強い女性アスリートが生まれるのか・・・」ということを話す会議、または女性強権論者の集いと勘違いしている方も多いのかもしれません。答えはNO!まったくの私見ですが、私がこの会議の本質として捉えたものは、イギリスで1994年に宣言されたブライトン宣言の趣意は当然のことながら、実は世界、国家、社会、地域をより良いものにしていくための原動力として、ふつうの女性のくらし=【学習、健康、仕事、経済、家庭、出産、育児、教育、保障、権利~人間としての尊厳、味わうべきすべての歓び、そして意義ある人生】が大変重要な働きを行うものであり、それらをスポーツという切り口から、どのように実際のアクションとして支援、啓発、実行することができるのか?ということでした。会議には欧米はもちろん戦禍に直面するアフリカ、中近東からの民族衣装に身を包んだ女性たちの真剣な表情が際立っていました。世界女性スポーツ会議から指名を頂戴し、全体会のパネリストとして「ウーマンズ・スイム・フェスティバル/水泳による変化の起点」と題して発言の機会を与えていただいたことは、スピーチ資料、内容を日本語から英語に置き換えるなど私としても意義ある学習の場を与えていただいたと感謝をしております。会議は、「協働/私たちはスポーツを通して男女共同参画社会の実現のため、世界のスポーツ界に影響を持つ関係機関および個人が密接な協働を目指すネットワークを築き、今後4年間(2006-2010)、熊本会議で生まれた積極的な『変化への参加』というビジョンを確実に推進します」という熊本協働宣言で4日間の会議は終了しました。 すべては知ることから始まります。次の会議は4年後、シドニーで開かれます。スポーツに関わるものとして、私たちに何ができるだろうか?水泳では?皆さんのご意見をお伺いしたいと思っています。

木原 光知子

(注:本文はミミ倶楽部2006年6月メッセージ)

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「尊重」 スポーツマンシップから
■ミミスイミングクラブ会員の皆さんへ

水泳は「スポーツ」です。「スポーツ」は勝敗を競う「ゲーム」、身体活動を活発にする「運動」から成り立っているのは、よくご存知のことと思います。学校教育の現場において、成績の具体的な序列、順位を通信簿、運動会などで子供たちにつけない傾向が顕著だと聞いています。発育の途上にあり、豊かな可能性に溢れた子供たちの行為や結果に優劣をつけることが、未来ある子供たちの芽を摘み、教育指導の観点から好ましくないということからだと思います。果たしてそうなのでしょうか。
体育、そしてスポーツのことに関して言えば、それこそが子供たちの健全な成長を妨げる好ましくない短絡的で無知なる行為と言えます。
「スポーツ」の持つ知的な領域を、よく理解し、子供たちに諭してさえすれば、あらゆる場面(スポーツ以外を含む)において、子供たちに順位を与えることが、当人たちのダメージとはならず、決してマイナス/負の経験にはならないことを私は体験しています。そのためには、大切な理念を身につけておく必要があります。
競うことにおいて前提となる大切な理念、それは「スポーツマンシップ」です。その本意は「尊重」。尊重の対象は「競争相手」、「ルール」、「審判/勝敗を判断する第三者」。競争相手同士の「同意」は不要。自らが相手と自分の立場の違いを理解し、その上で相手の価値を認めることが尊重するということです。お互いがそれぞれに相手を尊重すれば、勝者、敗者同士の歪んだ優越感、劣等感など発生する余地はないのです。子供だからこそ真摯な勝負経験は有意義な学習です。
スポーツマンシップを身につけた子供たちは家庭生活、社会生活においても立場の違う他者を尊重するようになるはずです。最近連続して起きた東京、千葉で両親を自ら殺めるような悲劇的な事件は起こり得ないでしょう。

水は低きに流れ去ります。盛り上がり、大きくうねり、勢いをつけ、その流れを変えることができるのは、岩にぶつかり飛沫を散らす機会を得られる時だけです。人生の歩みも、水によく似ているのでは。
さぁ、泳ぎましょう!
ミミスイミングクラブ代表
木原光知子

(注:本文はミミスイミングクラブの会員向けメッセージになります)