10月最後の日曜日、ミミスイミングクラブでは1年に一度の記録会「ミミフェスティバル」が開催されました。チャレンジ精神を養うことが目的の記録会で、毎年、ベビーから90歳のシニアまで400名くらいのメンバーが参加します。今回は23年のミミスイミングクラブの歴史のなかで過去最高の680名が参加! ベビーとママ(パパ)競技から、フィナーレの50メートル競技・選手コースVS先生まで、さまざまなカテゴリーの競技が行なわれ、それぞれが日頃の練習の成果を発揮する、楽しい1日となりました。
本当なら私はこうしたテストのようなことをやりたくありません。子どもたちにはのんびり楽しみながら健康になっていってほしい。しかし、やるからには毎回、必ず順位をつけます。これをつけることで目標を持ってもらいたいからです。一つの目標に向かってチャレンジすることは、次への意欲につながります。意欲を持ってチャレンジすることから、人はたくさんのことを学んでいきます。意欲がなければ、そしてまた競い合えるライバルという存在がなければ、人は向上しません。近頃、運動会で「順位をつけないでほしい」という保護者がいると聞きます。勉強で順位をつけても、運動では嫌だというのです。そうはいっても、社会は本人が望もうと望むまいと競争社会です。いずれ子どもたちは、そんな社会に出て行かなければいけないのです。そこへ送り出すために、少しずつならしていってあげることが大人たちの役割。だからこそ、小さなうちから競い合わせることはとても大切なのです。
そこで重要になってくるのが、頑張った子どもたちを『親としてどのように迎えてあげるか』ということです。
たとえば、水に顔をつけて「ブクブク、パー」とできるようになったら、「よくやったね」とほめてあげる。ビート板を使って先生のヘルプなしに1人で泳ぐことができたなら、拍手を送ってあげる。前回より少しでも早く泳ぐことができるようになったら、「頑張ったね」と声をかけてあげる。子どもが頑張ったことを、親は表情豊かにほめる。ここが大切なポイントなのです。ほめられた子どもたちはきらきら輝く笑顔で喜びを表現します。それが新しい目標につながっていくのです。
どんなに小さなクラブの、小さな小さな大会であっても、出場する子どもたちにとっては緊張を強いられる、一大イベントです。お母さんの手を離れ、スタート台に自分ひとりで向かい、スタートのピストルがなったら勇気をもってプールに飛び込む。そうした過程をすべて子どもは子どもなりに自分自身で考え、行動しなければならないからです。そのなかで喜んだり、悔しがったり、ときには悩むこともあるでしょう。しかし、やりぬいた経験が子どもたちの財産となっていくのです。
子どもたちにはどんどんチャレンジさせてあげましょう。一つひとつの挑戦が子どもたちを人生に挑戦していくチャレンジャーに育てます。そして、向かっていく子どもたちにはプレッシャーをかけるのではなく、後押ししてあげてください。「いってらっしゃい。お母さん、ここでちゃんと見てるからね」「いつものように元気よく泳いでおいで」「えらかったね。すごくかっこよかったよ!」「よく頑張ったね。次も楽しみだね」など、せいいっぱい愛情をこめて声をかけてあげましょう。素直な気持ちで子どもに拍手を贈る、そんなお母さんであってください。
ミミスイミングクラブ代表
木原光知子
(ミミスイミングクラブ11月)