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■ミミメッセージ
『美しい国・日本』

 安倍晋三首相はこの言葉をキーワードに、政を行なわれています。そして、この言葉のもと、教育再生会議が開かれるようになりました。初めて、教育の問題が国会の議題としてのぼるようになったのです。このことを私はとても嬉しく感じています。といいますのも、近頃、学校の現場、また家庭で起っているというさまざまな出来事に、憂慮せずにはいられないからです。
 新聞を読んだり、テレビでニュースを見たりすると、毎日、「それはおかしいでしょう」と感じずにはいられないことがたくさん伝えられます。例えば、学校で撮る集合写真。自分の子どもが真ん中に写っていないと、「なぜ、うちの子が中心じゃないのか」と苦情を寄せてくる親がいるそうです。また、学芸会では、「うちの子が主役じゃない」という保護者の苦情に考慮したところ、白雪姫や、かぐや姫が7人も8人もいる物語が演じられているとか。こうしたむちゃくちゃな苦情をいってくる人の大半は母親だといいます。
 こうした母親が増えているということは、やはり教育に問題があることにまちがいありません。人として大切なことを教えてくれたすばらしい先生と、そして、尊敬すべき母がいてくれたから、今の私があるからです。
 私が小学生だったとき、校長先生は朝の朝礼で必ず道徳の話をしてくださいました。近頃、トイレ掃除をさせると「うちの子には家でもさせたことがないのに何事だ」といってくる親がいるそうですが、「掃除をするということは、その場所をきれいにすることだけじゃなくて、心の掃除でもあるんだよ。だから、特に汚いところ、トイレからきれいにしていこうね」と、その大切さを教えてくださったのも先生でした。また、一つのことを成し遂げさせるとき、少しずつ準備をしていくことの大切さを教えてくれました。3月に行なわれるマラソン大会に向け、体操をして体をほぐし、縄跳びをして足腰を鍛え、そして、それができるようになったら、少しずつ、グラウンドを走る周回数を増やしていくといったように、少しずつ完走できるような体になるよう、段階を踏んで指導してくれたのです。おかげで、子どもたちはみんなケガすることもなく、走り抜くことができました。このように、学問だけではなく、心も体もともに成長するよう、かつて先生方は子どもたちを導いてくれていたのです。
 そうした『道徳』といった教育が、いつしか学校教育の現場から抜け落ちていきました。そこを見直そうと、政府の教育再生会議では『徳育』として、道徳教育を視野に入れて議論しているといいます。
 学校の先生は、未来をつくる子どもたちを育てるというたいへんな仕事です。両親、特に母親もしかりです。未来を担う人間の、その大事な土台作りをするのは、ほかでもない、母親の仕事だからです。母親の生き様、価値観など、あらゆることが子どもに伝わります。そして、それがその子どもを伸ばすことになったり、また逆に、成長の芽を摘んでしまったりするのです。そんな本当に重要なポジションにいるということを、母親のみなさんは今一度、ここで思い出していただきたいと思います。
 今年もまもなく短期水泳教室が始まります。この短い期間で、子どもたちの実力が伸びるということはまずありません。しかし、健康な体という将来への財産をつくるためには、「続ける」ことが大切です。暑い夏休み、いろいろな誘惑もあるでしょう。1日くらい休みたいと思うときもあるかもしれません。そこを頑張って通う。やり通す。これがもっとも重要なことだと私は考えています。
「やめたい」と子どもたちがもしも言ってきたなら、「そう。嫌ならやめようか」と子どもの思いをきくのではなく、「頑張って通ってみようね」と励ましてあげてください。そして、子どもたちの様子を毎日プールサイドで見るよりも、子どもの健康を管理する栄養士として、帰ったらどんなおいしい料理を食べさせてあげようか、考えてあげてください。健康をつくるために、母親としてできる協力をしてあげてください。盲目の愛ではなく、賢い母であってほしい、そう願っています。 

ミミスイミングクラブ代表
木原光知子



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