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■ミミメッセージ
世界戦を観戦して感じたこと

 北京オリンピックがちょうど1年後に迫った今年の夏。世界のあちらこちらで、さまざまな競技の最高峰の戦い・世界大会が開かれています。
 そのうちの2つの競技会、世界競泳2007(インターナショナルスイムミート2007)と世界陸上2007が先月、ここ日本で開催され、私たちは世界の技をリアルタイムで体感する機会に恵まれました。現地で、またはテレビで、ご覧になった方も多いことでしょう。
 そこで、水泳は「金」6(男子5、女子1)、「銀」6(男子4、女子2)、「銅」6(男子3、女子3)の成績を獲得。陸上も「銅」1という成績をおさめました。しかしながら、メダルを期待された選手が次々に敗退。「みなさんに応援していただいたのに申し訳ない」と、選手は肩を落としていました。  
 どんな競技であれ、やはり日本の選手が活躍しなければ、大会は今ひとつ盛り上がりに欠けてしまいがちです。ですから、どの競技もメダルを獲ることを大切な使命としています。とはいえ、オリンピックを1年後に控えたこの時期は、すべての選手が神経質になっている時期。試合へ向けた調整は非常に難しくなってきます。オリンピックとなると、どこの国から、いったいどんな力を秘めた選手が出場してくるのか、まったくわからないからです。たとえば、私の先輩スイマーの田中(現/竹宇治)聡子さんは世界記録保持者であったにもかかわらず、東京オリンピックは4位の成績で終わりました。こんなことがあるから、どの選手も神経質になってしまうのです。
 ともあれ、そんな世界大会の一つ世界競泳を、私も4日間、観戦に行ってきました。
 誰がどんな活躍を見せてくれるのか、また、負ける選手はなぜ負けるのか、など、いろいろな視点で試合を観ましたが、なかでも今回とくに感じたのが、「水泳選手の身体の美しさ」でした。泳ぎ終えた選手のはだけた水着から見える身体は、なんてきれいなんでしょう! ムダのない筋肉、胸板の厚さ、スラリとした脚、どれをとっても、どの選手を見ても本当に美しく、思わずクラクラきてしまいました。
 そして、美しさということでいうと、トップスイマーといわれる選手たちは、泳ぎ方もきれいなのだということも今回、改めて感じさせられました。予選から試合を見ていると、それがはっきりわかります。決勝にあがれない選手というのは、どこかバランスの悪い泳ぎ方だったり、リズミカルでなかったり、といったようにどこか汚い泳ぎになっていますが、メダルを獲得する選手はみんなきれいにリズムよく泳ぐのです。たとえば、200m背泳ぎで優勝した入江陵介選手はその泳ぎから“バランス王子”といわれていますが、観客席から見ていると、プールに引かれた青いラインに、本当にきれいにのっていることがわかりました。本当に泳ぎが美しいのです。たぶん、泳ぎの美しい順に並べたら、それが成績と重なるのではないでしょうか。
 また、こうしたことがわかるから、やはり、試合はナマで観戦したほうがいいし、決勝だけではなく、予選からしっかり見ることが大切なのだと改めて思いました。
 そんな世界大会を観戦した後、私はプレゼンターとして、辰巳で行なわれたジュニアオリンピックに出席しました。そこで優勝したある選手が、私のおめでとうという言葉に、こんな言葉で返事をしてくれました。
「思い出に残る夏休みになりました。ありがとうございました」
 なんてりっぱな態度でしょう。
 こんな子どもたちにどんどん出てきてもらいたい。未来のオリンピック選手は、こうしたところから育って行くのだと、そんなことを感じた今年の夏でした。

ミミスイミングクラブ代表
木原 光知子



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